ロナウド睡眠

クリスティアーノ・ロナウドが実践している睡眠法

クリスティアーノ・ロナウドは、これまでのキャリアをとおして自らの肉体を鍛え上げてきた。

分厚い胸板。大きな背中。きれいに割れた腹筋。彼の身体つきはアスリートの中でも傑出している。ロナウドはこの肉体を維持するために厳しいトレーニングをしているのだが、最高のパフォーマンスをだすためには毎日適切な休みをとることも欠かせない。

アスリートに必要なプロの睡眠

実はロナウド、睡眠に関してもプロの指導を受けている。

ロナウドに睡眠法を指導しているのはニック・リトルハレス(https://sportsleepcoach.co.uk/)という「睡眠のプロ」である。彼はイギリスのエリートスポーツで15年以上アスリートたちに睡眠法を指導しているこの道の第一人者だ。その名もズバリ『スリープ』という本の著者でもあり、「R90」という睡眠法の生みの親でもある。

このニックがイギリス紙『The Independent』で、ロナウドに対する指導の内容を語った。



「睡眠は8時間」に根拠はない?

「8時間睡眠に根拠はない?昼寝をした方がいい?身体と心に力をあたえる新しい方法」というのが彼の著書『スリープ』のサブタイトル。この本の中でニックは「R90」という彼が考案した睡眠法を紹介している。

R90は伝統的な睡眠方法とは正反対だ。古くから伝わる「夜に8時間ぐっすり寝る」というやり方を、「90分の睡眠を規則正しく1日5回とる」というやり方に変えることを推奨している。また、クリスティアーノ・ロナウドには、寝る1時間半前からは「電話をしない」「テレビを見ない」「パソコンや携帯もいじらない」というアドバイスもしているそうだ。

また、ニックによると、寝るときは涼しい格好をして、胎児のように身体を丸め、硬すぎず柔らかすぎない(身体が沈み込まない)ベッドの上で寝るのが良いとのこと。

カップルや夫婦で寝る場合はどうするのか?という質問に対しては、「わたしたち人間は誰かと一緒に寝るようにはデザインされていない」とひと言。とはいえ、どうしてもそうしたいときは「スーパーキングサイズ」のベッドを使うことを推薦した。

ニックは「睡眠のプロ」として、長年ロードレースのチーム「Sky」のサポートもしている。ツールドフランス、ジロデイタリア、ブエルタエスパーニャなどのツールは20日程度で3000キロを超す距離を走りつづける超過酷なレースだ。レースを終えた後、次のレースが始まる一晩の間にどれだけ身体を回復できるか、ということが勝利と密接にかかわってくる。まさに、「睡眠の質」がチームの成功のカギなのである。サッカー界だと、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードが彼の会社と提携をしている。

クリスティアーノ・ロナウドとの出会い

このインタビューの中で、ニックはクリスティアーノ・ロナウドとの出会いについても語った。それは2013/2014シーズンだったという。

「カルロ・アンチェロッティが監督になったときにレアル・マドリードに招かれました。ロナウドと初めて会ったのは練習場だったと思います。ロナウドが自分の方によって来て話をしました。その日の練習が終わってロッカールームに戻る前でしたね。(私に)今度話が聞けないかと尋ねてきたんです」

「ロナウドは私の仕事に興味があったようです。アスリートなら誰しも気になることですからね。それをきっかけにロナウドと一緒に仕事をすることになりました。彼は流行りなんかは気にしない人ですね。常に『自分(ロナウド)に合った方法なのか?』ということだけを意識しています

クリスティアーノ・ロナウドの最新筋トレメニュー インスタグラムで実際のトレーニングが明らかに